Pink Poem

HMのつくった詩を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

人称について

いつものことながら、ご訪問ありがとうございます。HMです。
最近、文章を書きたい気分になることが多いです。
詩もじゃんじゃん書けるといいんですが、そう上手くはいかないです。。
さて、今日は人称についての話。
詩を書くとき、一人称は「私」を使うことが多いですが、実は「僕」という一人称が好きです。今まで掲載した詩で、「僕」を使っているのは最新作「動物園」と、もうひとつあります。どれか分かりますか?
日本語は一人称がいろいろあって、なかなか面白いように思います。ちなみに作家・京極夏彦の巷説シリーズで、主人公・又市が使う「奴(やつがれ)」という一人称もかなり好きなのですが、詩の中で使う機会はなかなかなさそうですw
二人称で好きなのは、すぐに分かってしまうと思いますが、「あなた」です。この柔らかくて、あたたかい響き。全部「ア行」ですよ。素敵な言葉だと思います。漢字で「貴方」「貴女」などと書くのも好きです。しかし、実生活ではあまり使う機会がないんですね、「あなた」。使うとしたら、結構特別な状況下です。
以上、私の人称に対するこだわり?というか、ただの好みの話でした。
スポンサーサイト

動物園

金曜の夕方 僕が部屋に帰ると
君は壁に寄りかかって
ぼんやりと中空を見ていた
「何をしているんだい?」と聞くと
「一生懸命生きているの」と答えた

僕はスパゲティ・ナポリタンをつくった
僕の数少ない得意料理のひとつだ
テレビからはクイズ番組が流れていたが
君はそれを見てはいないようだった

食事をしながら僕は話しかけた
「明日、動物園に行こうか
開園と同時に行って
閉園まで
檻の前でずっと
何も話さなくていい
ただ虎を見るんだ」
君はケチャップを口の端につけて
少し微笑んだようだった

おばあちゃん

笑い合う人々の輪の片隅に
おばあちゃんはいた
静かに座っていた
笑い合う人々の輪があるから
おばあちゃんは静かに座っているのか
おばあちゃんが静かに座っているから
笑い合う人々の輪があるのか
たぶんどっちも正しい

笑い合う人々はみな
おばあちゃんと血が繋がっている
つまりおばあちゃんが生きていなければ
人々も生まれなかったのだ
そのことをおばあちゃんは
いくらでも誇っていい

いつかおばあちゃんはいなくなる
笑い合う人々の中に
代わりに子どもや赤ん坊が加わる
それはごく自然なことで
淋しさと喜びを等分に含んでいる

でもおばあちゃんはいなくならない
おかあさんだった人がおばあちゃんになって
人々の構成は変わっても
笑い合う人々の輪にはおばあちゃんが必要だから
静かに座っているおばあちゃんは
永遠のものだから

 | HOME | 

プロフィール

谷川俊太郎さんが大好きで、影響を受けて詩を書き始めました。谷川さんの影響が見られるものもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まだまだ試行錯誤しながら詩を書いています。
感想のコメント頂けると大変嬉しいです。
子猫のミロと居候のクマも可愛がってあげてね。

HM

Author:HM
20代、女、北海道在住
乙女座、O型

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。