Pink Poem

HMのつくった詩を載せています。

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「タイトルリレー詩」より『幸せな夢を見たあと』

どんな悲痛な叫びを受け入れられる?
こんな幸せな夢を見たあとで
どんな新しい意味なら受け入れられる?
どんな薄汚い感情なら?

僕の横に眠る君の柔らかな頬
今それがこの世の全てであってもいいと思うんだ
だけど
もう一度まどろんだなら
空腹に泣く子供を僕は夢に見るだろう

だから
水を飲むために起き上がる
嘘と真実を選り分けながら
生きていかなくちゃ
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「タイトルリレー詩」より『黒電話』

久しぶりに実家に帰った
夕飯の後片付けしていたら
一人日本酒をすする父の背中が目に入った
小さくなった父の背中
幼い日々がよみがえる

あの頃父は自営の酒屋で
毎日朝から晩まで働いていた
遊んでもらった記憶なんかない
ただ思い出すのは店にいる父の背中

黒電話が鳴る
酒屋は近所のコンビニに客を奪われ
10年前に畳んだ
今も現役なのは実家の黒電話だけ

黒電話が鳴る
音は昔と変わらない
今と昔を繋ぐもの
父の背中と黒電話

お願い ずっとそのままでいて

波紋

鳥肌の立つような歌声が
スピーカーから流れる
世界が黄金に包まれる

波紋を広げるの
ここから私から
あなたを巻き込んで
すれ違う人を巻き込んで
山も谷も飲み込んで
世界の果てまで

あなたの声をわざと背中で聴いてる
くすぐったいようなこの時間
ちらつく紫の空想

波紋を広げるの
ここから私たちから
心を巻き込んで
すさんだ感情を尻目に
飛ぶ鳥も落とす勢いで
宇宙に届くまで

こんなちっぽけな一人が
波紋を起こせるの
何かを響かせられるの
それを想像してみるの

こんなちっぽけな私が

星空の下に

この星空の下に
物乞いの老婆がいる
曲がった腰と欠けた前歯で
それでも毎日を生きている

この星空の下に
高き山頂を目指す男がいる
打勝つべきは山か自分か
黙々と一歩を運ぶ

この星空の下に
病で死にゆくものがある
人生は充分だったか
答えのない問いを続け

この星空の下に
億万長者がいる
別荘のプールサイドに寝そべって
次の金儲けの算段をしている

この星空の下に
ボロを纏って痩せた子供がいる
貧しくても暖かい家族がいて
毎日笑顔があふれている

この星空の下に
地球の未来を憂う学者がいる
砂漠で育つ植物を研究し
ひとつひとつ手で植えている

この星空の下に
まだ会ったことのないたくさんの人がいる
どん底の闇に生きる人も
奇跡のように清らかな人も

この星空の下に
いつか別れたあなたがいる
笑いあった思い出は消えない
それが運命ならまた出会えるだろう

この星空の下に
人々は繰り返し生き笑い涙し怒り
殺しあい愛しあい
星空は全てを静かに見ている

虹色の魚

過去のページを彩った
虹色の幻想は
破り捨てたとたん
魚になって飛び出した
空中をえら呼吸しながら
私はふらふらと追いかける
必死で皮膚呼吸しながら
ごちゃまぜの感情が邪魔なんだ
ほら、つまずいてしまう
新緑の町並みを通って
マーチの鳴る商店街を通って
赤い鳥居を通って
水音のする小さな池に
魚は飛び込んだ
つるり、とした感触だけを残して
池の水は青紫に光って
魚は透明になって
水に溶けた
悔しいからこの感情を残らず売っぱらおう
そしてずる賢さと
素っ気なさと意地汚さを買おう
駅前のスーパーで安売りしてるはずだ

「タイトルリレー詩」より『夜の探偵』

*「タイトルリレー詩」とは
mixi「【詩】を書く人。」コミュ内のトピックの一つ。前の人が残したタイトルで詩を書く。書いた人は次の人にタイトルを指定していく。このようにして詩を書き連ねていくトピック。
このトピック内で私が投稿した詩です。その場での思いつきやインスピレーションで詩を書いていて、長く考える時間や推敲する余裕はないので(他の人に先に投稿されると嫌だから)、出来はあまり良くないものが多いですが、これも私の創作の一部とし、このブログを私の詩作活動の基軸にするためにも転載いたします。



夜に絶頂をむかえる探偵は
蝙蝠のごとく飛びまわる
どこにも居を構えないが
いつでも捕まえてくれて構わないぜ

夜を旅する探偵は
欠けゆく月を瞳に映す
誰の依頼も受けないが
誰の誘いも断らないぜ

夜をまさぐる探偵は
ベッドの上で桃色吐息
何の事件も解決しないが
人の心は救えるんだぜ

それが夜の探偵
どこかの街にひっそりと
今日も黒い背広で現れる

「タイトルリレー詩」より『ハブラシ』

一本だったハブラシが
二本になった
 (ウレシイ)
それから少しして
小さな子ども用の一本が増えた
 (やっぱりウレシイ)
それからもう少しして
また小さいのが一本増えた
 (何度でもウレシイ)
それから20年ほど経って
ハブラシが一本減った
 (少しサビシイ)
そして数年でハブラシはまた二本に戻った
 (サビシイけどウレシイ)

家族の喜びも危機も笑いも諍いも
ハブラシは見てきた
白髪が増え 皺も増えたハブラシの持ち主たち
これからもハブラシは家族をこっそり見守っていく
洗面台のコップの中で二本寄り添いながら
いつかまた一本になる時が来るとしても

「タイトルリレー詩」より『黒い川』

私の中を一筋の流れ

かつて殺したいほど人を憎んだこともあった
胸を焼くような激しい嫉妬も
ごたまぜの感情は よどみ積もり
塗り固めた嘘は はがれ積もり
落ちてゆく 心の黒い川に

冷たい水を飲み干す
誰かと笑い合う
暖かい眼差しを交わす
気持ちを揺らす言葉に出会う
そして川を広げてゆく
浄化してゆく
海へと繋いでゆく

川が空を映し 虹色に輝くように

「タイトルリレー詩」より『雨降り』

あなたに会うために
3時間前 降り立った空港は
雨だった

突然投げつけられた言葉のナイフ
これで終わりってこと?
細い希望の糸さえ切り裂くような鋭さで

私の心に雨が降る
行き場をなくした魂が
静かに濡れて
重く沈んでゆく

空港はまだ雨だった
たくさんの人々を乗せて飛んでゆく旅客機
行き着く先では雨が止んでいますように
そう願いながら 空を見上げていた

mixiのコミュ

こんばんは、HMです。毎度、ご訪問ありがとうございます。
さて、先月は今までで一番多くの詩をアップすることができました。
というのも、mixiで「【詩】を書く人。」というコミュに入ったのが大きかったです。
毎日、分単位で色々な人の書く詩が掲載され、色々と刺激になりました。
一番思ったのは、詩には本当に色々な形があって、色々な表現がある、ということ。
でも、(私が)良い、と思える詩は多くなく、詩って難しいんだなあ、ということ。
このコミュに影響を受けて、連詩のコーナーもつくりました。思った以上にコメントをもらえて、嬉しかったです。トップページからは無くなってしまいますが、今後とも、参加して頂けると嬉しいです。初めての人とか、書き込んでくれないかな~?

自分の書く詩も、少しずつ気に入ったものができるようになってきました。が、理想からはまだまだ遠いです…。
とにかくmixiで毎日、詩に触れているので、今後もっと良い詩が書けるようになりたいです。今後とも、よろしくお願いしますm(__)m

僕は誰?

リビングで古い映画見ながら
大口開けてあくびする
僕は誰?

向かいの家の飼い犬に
いつも吠えられるから
お返しに自転車のベルを鳴らす
僕は誰?

誰か僕を壊してくれないか
中身を探ってみてくれないか

贔屓の野球チームが負けると
不機嫌になって
ビールをラッパ飲みする
僕は誰?

会社近くのお弁当屋のカツとじ丼を
楽しみにして午前は仕事して
午後は満腹で眠くなる
僕は誰?

誰か僕を縫いとめてくれないか
繋ぎあわせてくれないか

母親からは
「おまえはおっちょこちょいだから
落ち着いて行動しなさい」って言われてて
最近やっとそのことを自覚した
僕は誰?

ちょっと気になるあの子に
小学生みたく
ちょっかい出して嫌われた
僕は誰?

ああ誰か
僕に愛を教えてくれないか
まるごとの僕を教えてくれないか
僕が誰だかわかるように

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プロフィール

谷川俊太郎さんが大好きで、影響を受けて詩を書き始めました。谷川さんの影響が見られるものもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まだまだ試行錯誤しながら詩を書いています。
感想のコメント頂けると大変嬉しいです。
子猫のミロと居候のクマも可愛がってあげてね。

HM

Author:HM
20代、女、北海道在住
乙女座、O型

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