Pink Poem

HMのつくった詩を載せています。

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歌を歌う人

あなたのカルテにあなたの全ては書いていない
神様からもらった運命を
時に重荷に感じることもあるのかな
けれどあなたのその歌声に その響きに
癒されている人が多いのも事実

孤独は体臭のようにまとわりついて
あなたを蝕むのだろう
手にした薬に何かを託すのだろう
それでも裸足で立ち続けて
胸を張って
今ここに生きていることに

また時を巻き戻して
安寧の中にあなたは還る
恥じなくていいから
それでも視線は先を見続けて

あなたがステージに立ち
ライトを浴びて歌うとき
あなたが他でもないあなた自身であること
誰よりも分かっているでしょう

その時を静かに待ち続けています
今はただ
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絵を描く人

きらめく源流から流れ出る水を
手のひらで掬って
あなたはキャンバスに線を描き
色を塗る
私が言葉を摘まみ上げ
並べるのに苦心するのと同じように

あなたの描いた絵の色と色の合間に
あなたの優しさが見える
柔らかい時が見える
あなたの絵とあなたとは
不思議な距離感を保っていて
その中に私たちは安らぐことができる

きっとお互い少し嫉妬している
憧れているその裏で
けれどまたあなたの絵を見せて欲しい
あの優しいきらめきを見せて欲しい
それが今の私の正直な気持ち

ゆできび

近所の八百屋でゆできびを一本買った
君の一番の好物だったから

ゆできびを前に君の眼はらんらんと輝き
欲しい欲しい と鳴いた
ひとつ思い出すと次から次へと思い出される
クッションの上で丸くなる君
いたずらをして叱られる君
喉を鳴らしすり寄ってくる君
外を駆け回る君
その手触り その声 その重み その体温

枕元に君の写真を置いて眠れぬ夜を過ごした
朝方 私から遠い場所で君は旅立った
ひっそりと魂ひとつで
けれど
君が 生きて いた こと
私は忘れない

もう君は見えなくなってどこにもいなくなって
でもどこからかきっと私を見ているような気がする
君の分のゆできびを皿にのせた
どこかで眼を輝かせている?
この匂いをかいでいる?
喜んでくれている?
食べていいよ 君のために買ったから

未来~誕生日に~

この道の少し向こうから
明るい光が射してくる
手を伸ばしているのは「私」
少しだけ理想に近づいた姿で

足場の悪い現在を
少しずつ踏み固めていく
その向こうに「私」がいる
背負っている荷物は
今より軽いとは言い難いけれど

この道のずっと向こうに
腰の曲がったおばあさんの「私」がいる
優しく微笑んでいられるといい
笑顔の人々に囲まれていればいい

忘れられそうな
時の切れ端にぶら下がって
独り望んでいるものは
母のぬくもり

心音と血液の流れる音を聞きながら
羊水に浮かんでいた
記憶は遥か彼方
あの完全な安心感は
もう得られない
もう二度と

それでも気配が静けさを増すとき
かすかに耳に届くのは
母の呼ぶ声
それを知らぬ者にすら
聴こえる柔らかな声

やがてこの世から少しずつ薄れていくとき
まぶたの裏に映るのは
母の姿
温かな手のひら
神とひとつになるほどの
母のぬくもり

一休み

ちょっとここらで一休み
みんな「頑張れ」と言うけれど
生きてるだけで結構なエネルギー使ってるから
力を抜いて気を抜いて
ゆっくりのんびりしてみよう

ちょっとここらで一休み
世の流れはジェット機のように速いけれど
立ち止まって振り返って
ほら普段気付かなかった場所に
小さな花が咲いている

ちょっとここらで一休み
お気に入りの紅茶を淹れて
お気に入りの音楽をかけ
お気に入りの本を開く
睡魔に難なく身を委ね
ただあるがままに

今こうしている時間が
私に必要な時間だから
そう心と身体が告げてるから
自分に甘く
甘いものでも食べて
ゆっくりのんびり一休み

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プロフィール

谷川俊太郎さんが大好きで、影響を受けて詩を書き始めました。谷川さんの影響が見られるものもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まだまだ試行錯誤しながら詩を書いています。
感想のコメント頂けると大変嬉しいです。
子猫のミロと居候のクマも可愛がってあげてね。

HM

Author:HM
20代、女、北海道在住
乙女座、O型

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