Pink Poem

HMのつくった詩を載せています。

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ああ歌が

降り積もる綿毛だけが音を発していた
細切れにされた悪意が
遊歩道を漂っている
許されざるものたちが
煌めいて舞い散る
夢で見た「今」はどこにもなくて
ただ吐息だけが生々しく
有り余る距離を予感させた
握りしめた手の平に
ひと雫の歌が
ああ歌が
ある
逃げ出した衰弱と
連綿たる日常
一括りの罠と悔恨
ただ歌が
ああ歌が
ある
青ざめた駿馬が
死を横切る
限りない未来は
明日潰えた
そう歌が
ああ歌が
ある
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cello

美しいチェロの音色を聴いていると
私がこの世で為すべきことなんて
ひとつも無いような気がする

帰りたい

帰りたくない

私はもどかしい
鳥のように空を飛べないからじゃなく

神様と世界のあらゆることについて語りたい
ただ自分の部屋で黙っていたい

誰かを愛したい
深く 深く
そして愛されたい

還りたい

還りたくない

音楽は鳴り止んでも
私の中で弦の音が響いている
それは賑やかな静寂
愛おしいこの時空

「タイトルリレー詩」より『骨』

その土地では
畑を耕すと
いまだに人骨が出てくるという


戦争があって
たくさんの人が
そこで
殺された
敵の爆撃によって
殺された
民間人が軍人に
殺された
子どもが大人に
殺された
人が人に
殺された

静かに置かれたしゃれこうべは
雄弁に何かを語っている

孤独

夏の風が吹いていた
人々はテーブルを囲み笑い合っていた
銀の食器が運ばれていた

いつか私は死ぬだろう
誰も連れずに
この肉体も捨てて
魂ひとつで宇宙の果てまで

喧噪はまだ続いていた
滞っているものは
瞳に溜まる涙のように
零れそうで零れない
きっと無性に何かを求めていた

いつか私も死ぬだろう
何も持たずに
ごく小さな鮮明な悲しみが
大地に刻まれるだろう

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プロフィール

谷川俊太郎さんが大好きで、影響を受けて詩を書き始めました。谷川さんの影響が見られるものもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まだまだ試行錯誤しながら詩を書いています。
感想のコメント頂けると大変嬉しいです。
子猫のミロと居候のクマも可愛がってあげてね。

HM

Author:HM
20代、女、北海道在住
乙女座、O型

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