Pink Poem

HMのつくった詩を載せています。

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背を丸めたおばあさんが ゆっくりと歩いて行く
たんぽぽが揺れながらそれを見ている
鳥のさえずりが聞こえる

他に付け足すべきものはないから
私は 景色を押し花のように記憶に閉じる

知己

私、あなたのこと知ってる
今日初めて出会ったけれど
生まれた時からそばで生きてきたような気がする
ううん、もっとずっと前から
私がまだ小さな星だった頃から
あなたと共に生きてきた
そしてこれからずっとずっと先
いくつもの生死を越えて
大海原に流れ着くまで
一緒に生きていくような気がする

これからひとつひとつ
あなたのことを思い出してゆく
好きな食べ物
甘える時の声
安心しきった寝顔
ぬくもり
懐かしくて新鮮な全て

私、あなたのこと知ってたよ
きっとあなたもそうだよね

それから

それから私とあなたは夕飯にヒジキをつついた
それから他愛もない冗談で笑い合った
それからCDをかけた
それから友人たちのうわさ話をした
それから少しの愚痴を聞かされた
それから…

あなたはいつもその先を求めていた
私が欲しかったのは今だけだったのに
それから なんていらなかった
今が全てであればいいと思っていた

それから地球は回り続け
やがて夜は更けていくだろう
そして朝に日は昇り また沈み
世界は矢継ぎ早にそれからを繰り返す

ここにとどまっている安心感と
とどまるしかない恐怖と
私は知りながら
どこへも行けなかった
それから なんていらなかった

「タイトルリレー詩」より『ネコとしっぽ』

ネコが
自分のしっぽを追いかけて
くるくると回っている

世界は
あるがままで意味があるのだろうか

もしあるのなら
ただあるがままで

存在自体に意味がないなら
ただ完璧に
ただ美しく

光へ

身体の内側に潜んでいる
この苦しみはなんだろう
果てしない悲しみと
計り知れない喜びと
棲み分けもせずに
むずかる赤児のように
ただ蠢いて

宇宙の闇の中
私たちは産まれた
光に向かうため人生はあった
知っていたのに忘れていたことを
ひとつずつ思い出すため
あらゆる過去の暗がりを
少しずつ払いさってゆくため
きらめく死に向かうため

誰より

誰より素直に
なりたくて
なれなくて
くしゃみだけは一人前に
階の上を歩くよ
バランス取りながら

誰より強く
なりたくて
なれなくて
依存心は昔のまま
夢見ることは
忘れていくのに

誰より優しく
なりたくて
なれなくて
まだ分からなくて
今日も探している
足元の暖かな灯を

言の葉

木々が
思い思いに色づいている
風に吹かれて
散るものもあれば
枝にしがみつくものもあり

あなたの
湖の底のような
漆黒の瞳は
どんな年月を見てきたのだろう
時に憤りながら
全てを許容している

どこからか舞い散る言の葉は
また次の季節を
選んでゆくのだろう

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プロフィール

谷川俊太郎さんが大好きで、影響を受けて詩を書き始めました。谷川さんの影響が見られるものもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。
まだまだ試行錯誤しながら詩を書いています。
感想のコメント頂けると大変嬉しいです。
子猫のミロと居候のクマも可愛がってあげてね。

HM

Author:HM
20代、女、北海道在住
乙女座、O型

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